中部産業遺産研究会パネル展②

中部産業遺産研究会パネル展について先日書きましたが、
今日は「愛知県蚕業取締所第九支所」の建物についてのパネルを紹介します

以下は原稿(ですます調ではないのでご了承ください。)

建設当時の発見館(愛知県蚕業取締所第九支所)
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豊田市近代の産業とくらし発見館は、
大正10年(1921)に建てられた旧愛知県蚕業取締所の建物を利用している。

蚕業取締所は、明治30年(1897)公布の蚕種検査法に基づいて設立された
蚕種検査所(のちの蚕病予防事務所)をもとに設置され、
蚕糸業発展の一躍を担った公的機関だった。

蚕種製造業務の取締、生繭取扱の取締、桑苗売買の取締などを行ったが、
最も重要な業務は微粒子病防除のための蚕種検査だった。

当初は7支所とこれを取り締まる本所を愛知県庁内においたが、
蚕種製造業の発達に伴い、大正12年には県内に13の支所が設けられた。

豊田市内には、蚕業取締所第四支所(足助郷土資料館)と第九支所(現在の発見館)の建物が現存し、
養蚕で栄えた頃の歴史を今に伝えている。

現在の発見館
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蚕業取締所で使用された顕微鏡
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大正12年度の蚕業取締所一覧
名称                 場所
愛知県蚕業取締所 愛知県庁内
①名古屋支所 名古屋市東区西二葉町
②豊橋支所 豊橋市大字花田
③安城支所 碧海郡安城町
④足助支所 東加茂郡足助町(※)
⑤田口支所 北設楽郡田口支所
⑥一宮支所 一宮市大字一宮
⑦西尾支所 幡豆郡西尾町
⑧岡崎支所 岡崎市大字明大寺町
⑨挙母支所 西加茂郡挙母町(※)
⑩古知野支所 丹羽郡古知野町
⑪東郷(新城)支所 南設楽郡東郷村
⑫福江支所 渥美郡福江村
⑬武豊支所 知多郡武豊町
※は豊田市に現存 『愛知県の蚕糸業史』より

上記のうち現存する建物は、愛知県庁以外では
④第四支所(足助支所)と⑨第九支所(挙母支所)のみと推定されています

今回、中部産業遺産研究会のパネル展に展示することで、
その裏付けが取れれば嬉しいと思うきょんでした。

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